ADHDは公務員(技術職)に向いているか?

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エディコ
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こんにちは、管理人のエディコです

今回はADHDは地方公務員技術職に向いているかについてお伝えします。

こんな人に読んでほしい

✔ADHDで公務員技術職を目指している人
✔ADHDだけど公務員技師としてやっていけるか不安な人

Twitterで相談を受けました

ブログ公式Twitter(@ADHD16091120)で相談を受けました。

現在土木を学んでいる大学生です。
私にはADHDがありますが、どうしても公務員になりたいです。
自分が勤めても積算ミスなどをして迷惑かけてしまうかなとネガティブに考えてしまうのですが実際どうですか?(男性・大学生)

結論:向いてはいません、ですが…

事務職同様の理由で、ADHDは技術職の公務員にも向いていません。
でも、とりあえず目指してみてはどうでしょうか
理由は、順を追って解説したいと思います。

地方公務員技術職とは?

地方行政の分野は多岐に渡ります。
行政を行っていく上で、建築、土木、機械、電気、水産、畜産などの産業分野に関わる上で専門的な知識や技術が必要です。
自治体の立地や産業によって、必要とされる専門分野は異なります。
例えば、海のない市町村では水産の専門知識は必要ありません。
この専門分野に特化して携わる地方公務員技術職といい、技師とも呼ばれます。
相談者さんは土木分野とのことですが、土木の知識・技術は道路や公共施設などの建設分野に活かされるため、どの市町村にも需要があります。
また、まちづくりに携わることができ、仕事に誇りを持てることが魅力です。
実際に施工管理をした道路などが完成したときの技師さんは誇らしげで、私はうらやましく思います。

技術職はどのような人がなる?

ざっくり言うと、理系の学校を出た人が技術職文系の学校を出た人が一般職に就きます。
もちろん、例外はありますが、イメージでの捉え方としては十分です。
また、一般職の公務員は幹部候補生である「上級」に、技術職の公務員は「中級」に分類されます。
上級と中級は給与表が違い、中級の方が若干給料が低いのが一般的です。
また、中級で入庁しても、試験や人事異動、適性を判断し、上級にコンバートされることもあります

ミスが許されない仕事

相談者さんが心配しておられるように、道路や公共施設などを設計する技術職は、算定ミスが人命に関わるかもしれないので、ミスの許されない仕事です。
強度計算が間違っていると、災害時や経年劣化による事故で想定以上の被害が出てしまうおそれがあるからです。
単なる書類上のケアレスミスとは重みが違います。

技術職は計算よりも施工管理の比重が大きい

しかしながら、公務員技術職が自力で公共施設などを設計するというのはあまり聞いたことがありません
多くの場合、建築士やコンサルに外注し、その施工管理をするイメージです。
ミスが許されない仕事であることには変わりありませんが、相談者さんが思っておられるほど、シビアではありません。
それに公務員になりたての新人に、ミスが許されない大変な仕事を単独・ノーチェックで任せることは流石にありません
じっくりと経験を積むことができます
それに、こう言っちゃなんですが、ADHDではないにしても、ちょっと抜けてる感じの技師はけっこういます。

エディコ
エディコ

ポンコツの私には言われたくないでしょうね、スミマセン

ADHDは地方公務員技術職にならない方がいい?

これはけっこう微妙なところなので、いくつかに分けて解説します。
それぞれの理想の生き方次第で判断が分かれるところがあります。

①まったりと働ける

民間企業のコンサルや建設会社の設計部門はかなりの激務です。
どちらかと言えば、公務員技術職として働いた方が、まったりとワークライフバランスに配慮した働き方ができます。
景気の影響を受けないことも重要なメリットです。
また、別記事でも書きましたが、公務員ですから医療制度共済貯金などの福利厚生が充実しているのも大きなメリットです。

②一つの分野に集中できる

専門職であるがゆえに、土木分野に専念し、専門性を高め続けていくことができます
気に入ったら一途なADHDにはこの点が向いていると思います。
反面、土木分野の仕事が好きになれない場合は、興味が持てずに仕事が地獄になる可能性もあります。
また、土木分野に専念できると書いたそばからですが、最近は人手不足で事務職のような仕事を任されたり、一人工をはるかに超える複数業務を抱えさせられたりしている技師が多いのが現状です。
マルチタスクが苦手なADHDにはつらいと思います。
そして、本人の意に反して事務職にコンバートさせられることもあります
以上のことから、技術職になって土木分野に専念できるのは、かなり恵まれたレアな労働環境といえます。

③一般職に比べて転職しやすい

一般的に、公務員の事務職は転職しにくいと言われます。
しかし、技師は公共工事の仕組みの内側を経験しているためコンサルや建設会社から需要があり、事務職よりは比較的転職しやすいといえます。
公共工事は、世の中の景気が悪い時に民間企業の大きな収入源になりますから。
ですが、不思議と技師から転職する人は意外と少ないです。
おそらくは、公務員である方が待遇が良く、仕事や給料が景気に左右されないことが影響しているのではないかと思います。

まとめ

今回の記事のまとめ・ADHDは公務員全般に向いていない
・技師の仕事はミスが人命に関わるおそれがある
・設計はコンサルなどで公務員技師は施工管理が中心
・新人に急に責任の重い仕事を単独でノーチェックで任せない
・公務員技師経験者は転職市場で需要あり

公務員になって、不本意な結果になることがあるかもしれません。
しかし、実際に働いてみて向いてなかった場合、人生の遠回りになりにくいのが地方公務員技術職です。

エディコ
エディコ

福利厚生が充実していることには間違いないので、とりあえず目指してみてはどうでしょうか。

以上、参考になればと思います。

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