こんにちは、管理人のエディコです
間違いを指摘すると感情的になって怒りだしたり、いじけたり、あからさまにヤル気をなくす人、あなたの周りにも必ず一人はいると思います。
このような人は、敵意帰属バイアスという心理が影響している場合がほとんどです。
敵意帰属バイアスにとらわれている人は、コミュニケーションが取りにくく、どのように接したら良いかわからなくなります。
今回は、この敵意帰属バイアスの原因と対処法を紹介したいと思います。
✔指摘すると感情的になる人に困っている人
✔職場の上司・同僚に話しかけただけで怒られた人
✔周りに悪口を言われている気がする人
Contents
敵意帰属バイアスとは?
ウィキペディアによれば、
敵意帰属バイアス(Hostile attribution bias)とは、ある人が他人の曖昧な行動について、それを好意的ではなく敵対的と解釈するバイアスとして定義されている。
とのことです。
他人の行動に対して何かしらの敵意や悪意を見出してしまう考え方の癖や偏りこそが「敵意帰属バイアス」です。
行為者が実際に好意的であったか、敵対的であったかは関係がありません。
何気ない行為を敵意とみなす
つまり、何気なく話しかけた言葉を敵意的なものと認識され、自分が非難されたと思い込む認知のズレこそが敵意帰属バイアスです。
最も単純な例として、ヤンキーと目が合ったら、
お前、俺のこと睨んだだろ
となって揉め事に発展する、あの現象です。
ただ目が合っただけで、何をそんなに怒ることがあるのだろうかと思いますが、敵意帰属バイアスに陥ったヤンキーからすれば、自分を非難するために睨んできたと捉えたのでしょう。
本人は自覚していない
そして、厄介なことに本人は敵意帰属バイアスを自覚していません。
一度、同じ部署になった人で、周りからの指摘を素直に受け入れられない同僚がいました。
基本的な事務能力は高いのですが、修正を指摘されると、必ずといっていいほど言い訳または反発をしていました。
その人が「うちの部署は全員、頭おかしい」と言っていたそうです。
このように敵意帰属バイアスは自分で自覚できませんので、自分が真人間で周りがおかしいと思っている場合があります。
おそらく本人は「自分は警戒心が強いな」くらいにしか思っていないでしょう。
ちなみに、仕事ぶりがポンコツなエディコは、その人に指摘などしたことはなかったのですが、「頭おかしい」にカウントされてました(泣
きっと、普通に頭がおかしいと思われてたのでしょう(笑
そこは否定しません。
敵意帰属バイアスにとらわれている人の心理
私の経験則上、敵意帰属バイアスにとらわれている人は、自分に自信がない人が多いです。
実際に敵意帰属バイアスは、一種の防衛反応です。
自分の弱い心を外敵にさらさないように、近づいてくる人から少しでも敵対的なものを感じたら、過剰な防衛をします。
「弱い犬ほど吠える」とはよく言ったもので、過剰な防衛は、時に感情的というか本能的になり、威嚇・怒りとなって表面化します。
つまり、敵意帰属バイアスによる反応には
これ以上、コミュニケーションを続けられると自分を保てなくなるから、どうかお引き取りください
というメッセージが込められています。
敵意帰属バイアスにとらわれている人の対処法
対処法には基本的に即効性のあるものはありません。
消極的な対処法となりますが、3つ紹介します。
対処法①:論破・説得しない
敵意帰属バイアスにとらわれている人は、基本的に理屈が通用しない状態になっています。
そのため、あなたが試みる論破や説得、アドバイスは、さらに攻撃の手を強めてきたとしか捉えられません。
相手の言い分を認めてあげましょう。
多少、おかしなことを言ってたっていいじゃないですか。
あなたの広い心があれば受け止められますよ。
対処法②:関わらない
身も蓋もない話ですが、関わらなくても支障がない人であれば、関わらないのが一番です。
けれども、双方的なコミュニケーションである以上、こちら側に問題があることもあり得ます。
相手が敵意帰属バイアスだからって、関わらないようにするって、どうなの?という気持ちもわかります。
向上心は失わないようにしましょう。
私のエピソードを目安にどうぞ。
ある女性職員が花瓶にお花を活けてくれました。
私は
エディコお花、きれいですね
と伝えました。
すると女性職員はいはい、素材がきれいですからね
私の活け方なんてそんなもんですよといじけさせてしまいました。
ポジティブな発言を敵対的に変換する。
このレベルまで達している人とは関わらないという選択肢を検討してもいいと思います。
対処法③:矯正しない
もはや対処法とは言えないですね。
敵意帰属バイアスにとらわれた人に接してたときは、間違っても矯正しようとは思わないでください。
敵意帰属バイアスの原因は、生まれ育った環境など、根が深く、矯正は一朝一夕にはできないとされています。
また、強くないメンタルのための防衛線なわけですから、いたずらに治そうとすると、ギリギリで保っていた心の均衡を崩壊させる恐れがあります。
カウンセラーなど専門家でもない限り、矯正はしないようにしましょう。
自分自身が敵意帰属バイアスにならないように
ここまで読んでいただき、鋭いあなたなら、自分自身がすでに敵意帰属バイアスにとらわれている可能性に気づいていると思います。
敵意帰属バイアスにとらわれると、周囲からの指摘を受け付けられなくなるので、あなた自身の成長がストップしてしまいます。
また、コミュニケーションが困難な人と認識されるため、あなたに寄ってくる人がどんどんと減っていきます。
恐ろしいですね。
自身が敵意帰属バイアスにとらわれないように気をつけましょう。
自分の捉え方を疑う
周りから敵意を向けられた、急に怒りを覚えたという場合は、まずは自分の認識の仕方を疑ってみましょう。
その直前のコミュニケーションのやり取りを客観的に振り返ってみて、本当に自分に敵意は向けられていたか、正当な指摘に過ぎなかったのではないかを判断しましょう。
あくまでも感情に流されずに判断してみましょう。
衝動的に反論しない
相手の指摘に苛立って、相手の言葉にかぶせるように衝動的に反論してしまったときは、敵意帰属バイアスにとらわれていた可能性があります。
反論は相手の言い分を聞いたあとからでもできますし、相手も人間ですから一呼吸置かれた後の反論の方が言葉に重みを感じます。
なにより、相手の言葉にかぶせた反論は
もうやめて、ライフは0よ
と言っているようなものです。
みっともないですよね。
自己肯定感を高める
指摘されたっていいじゃないですか。
世界にいる70億人の人類にただ一人として完璧な人間はいないのです。
敵意を感じる指摘さえもあなたのパーツの一部にしてやりましょう。
また一歩、パーフェクトヒューマンに近づいてやりましょう。
まとめ
今回は、敵意帰属バイアスについて記事を書かせてもらいました。
- 他人の行動に対して何かしらの敵意や悪意を見出してしまう考え方の癖や偏り
- 何気ない言動に敵対的なものを感じてしまう
- 本人は自覚していない
- 自分に自信が持てない
- 弱い自分を守る防衛反応
- 論破・説得しない
- 関わらない
- 矯正しない
- 自分の捉え方を疑う
- 衝動的に反論しない
- 自己肯定感を高める
敵意帰属バイアスはする側にとっても、される側とっても自己肯定感の高さが適切な対処の鍵となります。
そのため、自己肯定感が低い傾向にあるADHDは、敵意帰属バイアスに関連するトラブルに巻き込まれやすいです。
自己肯定感を高めて、快適な日々を過ごしましょう。
以上、お役に立てればと思います。
漠然とした不安は「認知のゆがみ」に由来するものかもしれません
仕事や人間関係のちょっとしたことで、不安になったり、悩んだり、イライラしてしまうのは「認知のゆがみ」によるものかもしれません。「認知のゆがみ」とは?
同じ状況や出来事に遭遇しても、事実として得られるものは、それぞれの人の認知の仕方によって異なります。出来事の受け止め方が人によって違うために、それに伴う感情や行動も、時として他人に理解されなかったり、常識外れとされてしまったりすることがあります。
例えば、上司に仕事のミスを指摘された場合、
「再発防止策を考えよう」「上司がいてくれてよかった」と前向き捉える人もいれば、
「こんなミスしてしまうなんて自分はなんてダメな人間なんだ」と落ち込んだり、
「この程度のミスを指摘するなんて、上司は器の小さな人だ」と敵意を持って捉える人もいます。
同じ出来事なのに、捉え方ひとつでこのように気持ちの違いが生まれてしまいます。
認知のゆがみとは、一般的に、同じ出来事に遭遇した際に、歪んだ捉え方をすることで、自分の気持ちが不安になったりイライラしたり、ネガティブなものになることを指します。
「認知のゆがみ」無料診断
認知の仕方には正解がなく、ポジティブなら良いというわけでもありません。けれども、必要以上にネガティブに受け止めて、その感情を蓄積させてしまっても人生が楽しくありません。
自分自身の認知のクセを知って、コントロールできればベターだと思います。
下のバナーから、「認知のゆがみ」の無料診断ができます。
無料診断だけなら会員登録も不要ですのでお試しください。
顔出し不要・匿名でチャット形式で相談可能【Unlace】(広告)
コメント
ありがとうございます
わかりやすく、納得しました
わたしはたぶんadhdで細かいこと気にしないマニュアルどおりに動けない人間でして
お気に入りの尊敬する上司から勝手にゆがめられて解釈され、話しかけるだけでキレられる日々
はなしかけただけでなんで???
大好きな人たち友人と思ってた人たちが、ただ意見報告しただけでキレてきて
悲しくて仕方なかったのですが、すごく納得しました
敵意帰属バイアスあるあるいるいるそういう人いる!
こちらが、親しみこめても認知の歪みで敵意として指摘され周囲に吹聴され長年のナゾが解けました
adhdの人たちはとくに被害にあいやすいと思います
敵意バイアスの方々からどれだけ傷つけられてきたか
涙がでてきました
親しみこめて意見報告しても、あたりまえですがおおらかに優しく聞いてくれる人もいて、そういう人たちと楽しく仕事していこうと思います
対策まで教えてくださりありがとうございます
距離を置く
あたりまえのことができなかったです
大感謝です