こんにちは、管理人のエディコです
私たちが生きているこの世界には様々な法則が存在します。
ある一定の空間に密閉された物質は、どのような状態になっても重量が変わらない「質量保存の法則」などはとくに有名です。
今回は、統計学などに基づいた法則をはじめ、働くADHDのみなさんのビジネスシーンや生活に役立ちそうなものを5つ厳選しましたので、紹介したいと思います。
ハインリッヒの法則
ハインリッヒの法則とは、1件の重大の事故の裏側では29件の軽微な事故が発生しており、さらに300件のヒヤリハット(ヒヤッとした・ハッとした)が存在しているという法則です。
それによると、仕事をする上で発生した小さなミスが、330回の頻度で繰り返されると、うち29件は事故につながり、うち1件は重大な事故につながるといいます。
この法則は、アメリカの損害保険会社のハインリッヒさんが統計データから発見し、発見者の名前が法則名になったものです。
小さなミスが重大事故につながる例
- システムへの入力ミス
⇒請求・支払誤り、不要な大量発注など - 文書の誤字脱字、誤コピペ
⇒契約無効、偉い人の名前を間違えるなど - メールアドレスの打ち間違え
⇒機密情報、個人情報の流出など
ミスをしたくてミスする人はいません。
ちょっとしたミスが大きな事故につながることは社会人のみなさんにとって、仏に説法でしょう。
特にミスを起こしやすいADHDの方は、ちょっとしたミスだからと放置せずに、再発防止に向けて、できる限り対策を練るよう心がけましょう。
小さなミスを見落とすというミスはどうしたらいいの?
…問題意識を持ってくださいとしか言いようがないですね
マーフィーの法則
耳になじみがあるマーフィーの法則は、思想家のジョセフ・マーフィーさんの著書の中の一節である
“If anything can go wrong, it will.”(「失敗する可能性のあるものは、失敗する。」)
に代表される経験則を法則形式にしたものです。
その後、1980年代のプログラマーたちの間で話題になり広まりました。
日本では、1990年代に嘉門達夫さんの歌でブームになりましたね。
代表的な例では「落としたトーストがバターを塗った面を下にして着地する確率は、カーペットの値段に比例する」といったものがあります。
ちょっとユーモアがあってクスッとなっちゃう法則ですが実は、労働災害や危機管理分野では「常に最悪を想定する」という教訓として活用されています。
前述の、ハインリッヒの法則と併せて、日常の危機管理に役立てましょう。
競馬の11レースの負け分を12レースで取り戻そうとするとだいたい外れるんだよね
ちょっと何言ってるかわからないです
働きアリの法則
働きアリの法則は、北海道大学の進化生物学の研究から発見されました。
アリの世界は2割の働き者、6割の標準的な者、2割の怠け者から成り立っていて、人間も含めたアリ以外の生物のコロニ―もそのおおむね比率が当てはまるというものです。
そのため、2:6:2の法則とも言われます。
世界的なスター選手をそろえる強豪プロスポーツチームでも毎年優勝ができないのは、この法則によるものと言われています。
役所でも同じように、各課からエース級の職員を10人集めた部署を作ったとすると、そのうち2人は怠け者になるというわけです。
自分の身の回りの仕事ができる人でイメージした場合、その状況は想像がつかないですけどね。
逆に言えば、働かない職員がいたら、僕がそいつよりサボると、そいつは働き者になるのかな?
怠け者が一人増えるだけだと思いますよ
今、職場でくすぶっている人も環境が変われば活躍できる可能性があることは覚えておいてほしいです。
ピーク・エンドの法則
ピーク・エンドの法則は、簡単に言えば、人はピーク(絶頂やどん底)とエンド(最後)で物事を判断しており、ピーク時やエンド時以外の情報は失われることはないが、判断材料としていないと言った法則です。
例えば、テーマパークに遊びに行ったことを思い出すときに、アトラクションに乗っていたシーン(ピーク)や最終的に楽しかった部分(エンド)の印象が強くなります。
それに対し、大半の時間を費やしたはずの並んでいた時のことを思い出す人は、ほとんどいないでしょう。
これがピーク・エンドの法則です。
ビジネスシーンへの応用としては、不祥事が起こった時などは、誠実な姿勢で迅速に対応することで、かえって印象を良くすることなどが挙げられます。
誠実さなどの印象が重要視される公務員の姿勢には応用できる法則だと思います。
また、とんでもなくつらい仕事を過去に経験していて、当時は過労死するんじゃないかと思っていたはずなのに、振り返ると「あの仕事があったから、今の自分がある」となっている経験はありませんか?
これもある種、ピーク・エンドの法則です。
現時点でつらい思いをしている方も、いつか振り返って笑える日が来ると信じて、一歩ずつ前に進んでみましょう。
でも、本当につらい時は周りなんか気にせずに休んじゃいましょう
11レースで負けても12レースで…
すみません、黙っててください
パーキンソンの法則
パーキンソンの法則は、イギリスの政治学者パーキンソンさんが著書の中で提唱したものです。
「仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する」と言ったもので、大英帝国(イギリス帝国)が縮小したにも関わらず役人の数は年々増加したことなどから導き出された法則です。
まさに公務員の働き方の法則ですね。
仕事が仕事を膨張させている
- 〆切があいまいな仕事をだらだらとこなしている
- 内容の薄い会議でも予定通り1時間やる
- 国や県からの内容が重複した照会
- 「てにをは」の徹底修正 ほか多数
地方公務員に求められている業務が増えていることは事実です。
地方公務員の人数が減っていることも事実です。
その一方で、本来は削減すべき業務も多数あるのですが、職場の伝統や風習に守られて、そこには手を付けられていないことがほとんどです。
その重要度の低い仕事に費やされる時間の持ち主は、あなたです。
しかも、公務員としてのあなたではなく、人間としてのあなたです。
「パーキンソンの法則」の視点を持って、今一度、仕事への向き合い方を見直してみましょう。
時間は有限、大事にしよう!
(私が言いたかったのに…)
まとめ
今回は働くADHDのみなさんのビジネスシーンや生活に役立ちそうな法則5選を紹介しました。
法則5選
- ハインリッヒの法則…常態化しているミスはいつか重大事故に結びつきます。早めの対策を!
- マーフィーの法則…起こりそうな事故は起こります。常に最悪を想定しましょう。
- 働きアリの法則…働き者ばかり集めても良くないということです。反対に、職場でくすぶっている人も環境が変われば活躍できる可能性があります。
- ピーク・エンドの法則…物事の印象は、ピーク時とエンド時で決まります。印象が重要視される公務員の姿勢にも応用できます。
- パーキンソンの法則…与えられた時間を満たすために仕事は膨れ上がります。公務員の働き方に密接した法則ですので意識してみましょう。
どれか一つでも、あなたのお役に立てれば幸いです。
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