ADHDの話すべりやすい説【ADHDは話し方で損をしている】

ADHDな公務員
ADHDの話すべりやすい説
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エディコ
エディコ

こんにちは、管理人のエディコです
今回はADHDの会話をテーマにお伝えします。

面白いエピソードや感心してもらえる話をしたはずなのに、相手の反応が今一つという経験は、社会人であれば誰でも一度はあるはずです。
いわゆる話が「すべる」というやつです。
私の主観ですが、ADHDの人は「すべらない」人「すべりやすい」人二極化しています。
これらの人の違いはどんなところにあるのでしょうか。

こんな人に読んでほしい

✔自分が話をしても相手の反応が薄い
✔ADHDでコミュニケーションに自信がない
✔すべらない話をしてみたい

なぜADHDの話はすべりやすいのか?

後述しますが、私はADHDは話が上手なのではないかと思います。
話芸と呼ばれるように、自己表現により人を魅了する話をすることも芸術だと言えます。
芸術分野に長けたADHDが多いように、話芸も得意とするADHDは一定数いると思っています。
しかし、いくら話芸に天賦の才があったとしても、社会では笑い話をしてはいけないタイミングというものがあります。
ADHDは、このタイミングをはずすという点で、大いに損をしていると思います。

話の腰を折る

みんなで話が盛り上がっているときに、自分が話したい話題に強引に切り替えてしまうことはないでしょうか?
ADHDの特性である衝動性で、

ジョシュア
ジョシュア

僕はこの話をしたいんだ

という思いが強すぎて、抑えきれなくなる現象です。
今、盛り上がっている話題から、徐々に誘導していくならいいのですが、なんの脈絡もなく唐突に

ジョシュア
ジョシュア

そういえば、○○なんだけど

みたいに無理やり自分の話したい話題に切り替えることです。
みんな大人なので、「何か話したいことがあるんだな」と察してくれますが、共有されて高まっていた雰囲気はさすがに一旦しぼみます
会話というのは、言葉のやりとりを経て、イメージを共有し、その場の雰囲気を育てていくのが醍醐味です。
そこを邪魔した状況で面白い話をすることは、なかなかハードルが高いです。
高まった雰囲気を阻害されて不機嫌になる人もいます。
あなたが得意な話題じゃないときでも、無理な話題の切り替えはやめましょう。

エディコ
エディコ

というかまずは、ちゃんと会話に参加しましょう

他の人の話を聞いていない

相手が話しているときに全然関係ないことを考えていて、話を聞いていないということは、ADHDにはよくあることだと思います。
また、自分が話したい話題のことに意識が集中し、注意力が散漫になって結果的に相手の話を聞いていないこともよくあります。
あなたが自分の話を熱心に聞いてくれる相手を求めているように、みんな少なくとも自分の話を聞いてくれる相手を望んでいます。
そして、人間の自分の話を聞いてほしいという欲求は意外と強いです。
ですから、

ジョシュア
ジョシュア


(遠くを見ている)

エディコ
エディコ

あ、この人、話を聞いてないな

と感じさせる、ちょっとした言動にも敏感です。
あなたが話を聞いていないと感じさせた瞬間に、相手にはこの会話が無価値なものになります。
会話の相手が会話に参加していないわけですから。
一般的に聞く:話すの割合は7:3がベストと言われています。

エディコ
エディコ

楽しく会話をしたいなら、まずは聞き上手になってみましょう

相手の聞く準備ができていない

最近の車はエンジンをかけてすぐに軽快に走り出しますが、昔の車は暖機運転というものが必要でした。
会話にも暖機運転というものが必要です。
相手が会話をする準備ができているかを探るのに、顔色をうかがったり、時事ネタや天気の話をしてみたりが一般的です。
ADHDの人に多いのが、いきなりテンション高めに本題をぶち込むパターンです。
まあ、そういう人が周りに一人はいてもいいかなとは思いますが、実際にそう来られると、引き気味に構えてしまいます。
会話の暖機運転に必要な時間は人それぞれです。
会話が楽しめるようになるまで時間がかかる人もいれば、最初からテンション高めで来られても平気な人もいます。
あなたが会話を楽しみたい相手の特徴を日頃から観察して、ペースを合わせましょう。

楽しく会話していい状況じゃない

ADHD特有の空気が読めないというやつです。

空気が読めない原因衝動性…場の雰囲気よりも自分がこうしたいを優先してしまう
多動性…じっとしていられない
不注意…表情など状況判断できる要素を見落とす

この不注意について、私の失敗談を紹介します。

ある日、同僚に明るく話しかけたけど、反応があまりよくありません。
元気がないのかな?と私は相手を気遣ったつもりになって、同僚は愛猫家であったので、

エディコ
エディコ

あ、そういえば、ネコちゃん元気ですか?

と聞きました。
すると同僚は、

女性職員
女性職員

…ネコちゃん、今朝、天に召されちゃったんだ…

そこでハッとしました。

・同僚が1か月くらい前に飼い猫が病気であると話していたこと
・同僚の目元が赤く腫れていたこと
・みんなそのことを察していて、朝からその同僚に話しかけていない(そっとしておいてあげている)こと

同僚が元気がなかった原因は、かわいがっていた飼い猫が亡くなった直後だったからなのでした…。

私は、申し訳ない、悲しい、恥ずかしいなどの気持ちが入り混じって、その場で謝ることもできずに硬直してしまいました。(後ほどちゃんと謝りました)
これ以外にも、あきらかに忙しそうな人に冗談めかしく話しかけたりと、失敗は多々あります。
とはいえADHDにとって、不注意は簡単に治せるものではありません。
コミュニケーションの場では、相手の気持ちを相手の立場で考えることが最適解なのでしょうか。

時間がなくてもオチまで話したがる

話のオチ、すなわち一番伝えたい部分です。
一番伝えたいことを効果的に伝えるには、相手の頭の中に浮かぶ情景を自分のものと限りなく近づける必要があります。
オチにたどり着くまでに、話の舞台を丁寧に相手に伝えておかなければなりません。
その時の、状況・気持ち・周りの人の表情などの説明でイメージの共有をします。
しかし、せっかちな人が多いADHDは、早くオチにたどり着きたくて話の状況説明をおろそかにしがちです。
また、時間配分も苦手なのと衝動性からか、ゆっくり話せる時間がなくても強引に話をねじ込むこともあります。
すべらない話には重要な要素である相手へのイメージ共有よりも、なぜか話のオチへたどり着くことを優先し、相手にポカーンとされることもしばしばあります。
話を最後までする時間がないと感じても、焦らず丁寧に状況を説明するようにしましょう。
イメージの共有が上手くできていれば、時間切れになっても次の機会に続きから話すことができます。

ADHDは「すべらない話」の原石

ここまで、ADHDは話し方やタイミングで「すべりやすい」とお伝えしました。
コミュニケーションに自信がなく、その苦手意識から自分には「すべらない話」なんて無理だと最初からあきらめている方も多いと思います。
けれども、冒頭のとおり実はADHDは会話が得意なのではないかとも思っています。
なにより、奇想天外なできごとが起こりやすいADHDの日常は「すべらないネタ」の宝庫です。
そこに気づいていないだけという場合もあります。
そして、表現力が豊かなADHDは、上手な話し方を身につけられる可能性も秘めています
ADHDは状況構築が苦手ゆえに話が滑りやすい反面、実は、ADHDはすべらない話者の才能を持つ原石なのではないかとも考えています。

失敗談は受けがいい

一般的に他人の自慢話には興味が持てないのと反対に、失敗話は受けがいいです。
失敗話には、その人の人間臭さが垣間見え、また、失敗からの学びがありますので興味をひきやすいです。
失礼な話、ADHDに日々訪れる失敗にまつわる経験はネタの宝庫です。

・勘違いした
・焦った
・恥ずかしかった
・怒られた
・笑われた

以上のような経験はネガティブな出来事として終わらせず、すべらない話に仕上げて、誰かを笑わせる材料にしてしまいましょう。
ただし、ひくほどの失敗談、例えば、

ジョシュア
ジョシュア

運転中ぼーっとして人をはねてしまった

というレベルの笑いよりも心配が先行するような話真摯に反省すべき話は、どう頑張っても笑い話にはできませんし、するべきではないので注意しましょう。

独特の着眼点・表現力

空想・妄想癖のあるADHDは独特の着眼点を持っています。
独特の感性でいろんな情報を頭に集めているので、エピソードと組み合わせて、自分の話の表現に活かしてみるのはどうでしょうか。

(例)
【妄想・空想】雨上がりの虹はみんなから注目されてて恥ずかしそうだな。
【表現に活かす】この前、大勢の前で転んで、雨上がりの虹みたいに注目されて恥ずかしかった

実際に、表現豊かな話は聞いていて面白いです。
独特の表現には、そういう角度からの見方もあるのか、という気づきや学びもあります。
ADHDだからこそできる、ついクスッと笑ってしまうような意外性のある表現が可能だと思います。

行動力があるので特殊な経験をしやすい

普通の人はやらないことをやってしまうのがADHDです。
衝動性、多動性、好奇心旺盛ゆえに、やってしまった話は周りの興味を得やすいでしょう。
YouTubeで「○○やってみた」という動画が人気なように、好奇心を湧き立てる行動を話を聞いて疑似体験できるからです。
大人になると失敗が怖い・恥ずかしいなどの理由で、無駄な挑戦をしなくなります。
なので、普通の大人がやらない行動をとった結果はとても興味があります
例えば、

新横浜駅と横浜駅はほぼ同じ場所にあると思いこんでて、すぐ着くと思い歩き始めたら、えげつない距離を歩く羽目になった。

その結果、

・1時間以上歩いた、1万歩以上歩いた、消費カロリー○○kcalだった
・途中で気になるカフェ・ラーメン屋を見つけたので入ってみた
・意外な人に会った

などの、衝動性をきっかけにした、日常に潜むちょっとした冒険話は、体力と自由に制限のある社会人には魅力的です。
あなたの衝動性が貴重な経験を生み出していることは往々にしてあります
面白いネタがなかったか振り返ってみるのもいいかもしれません。

冒頭で状況を説明する

ADHDはその衝動性ゆえに、話を構成して、その通りに話すことは苦手です。
テレビで見る芸人さんの話は、構成からオチまで緻密に練られていますが、プロの芸人でもないあなたにはそこまで求める人もなかなかいないでしょう。
しかし、プロの芸人を目指しているわけではないのですから、完璧な構成も、抱腹絶倒のオチも必要ありませんので、気楽に話をしてみましょう。
ただし、話をする下準備は必要です。
どのような状況で、なぜその行動をとることになったかは、話の冒頭で簡単に説明しましょう。

以上、参考になればうれしいです。

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