【言う?】職場でのADHDカミングアウトするべきか【やめとけ】

ADHDな公務員
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エディコ
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こんにちは、管理人のエディコです。

今回は、公務員の職場でADHDをカミングアウトするべきかどうかについてお話します。

ADHDの診断を受けている人で、仕事がうまくいかず悩んでいる人は、職場でカミングアウトするかどうかも悩んでいるかと思います。

こんな人に読んでほしい

✔ADHDを職場の人に伝えた方がいいか迷っている人
✔ADHDを職場に伝えたら境遇が良くなるのではないかと考えている人

 

カミングアウトへの期待

カミングアウトすることで、期待できる効果は以下のものが挙げられます。

 

カミングアウトで期待できる効果

  • 自分が抱えるADHDの問題を周囲に分け合うことで、自分自身の心の負担が軽くなるのではないか
  • カミングアウトさえしてしまえば、周りの理解やサポートを受けて、仕事がやりやすくなるのではないか
  • 福祉も取り扱う役所という職場柄、発達障害にも理解があるのではないか
  • ケアレスミスが起きやすい仕事から外れて、ADHDの特性が活かせるクリエイティブな部署に異動させてもらえるのではないか

 

基本的にこれらは幻想です。

結論:カミングアウトはやめた方がいい

私の結論は「迷っているなら、カミングアウトはやめておいた方がいい」一択です。

もちろん、私のこの意見が絶対正しいわけがありません

発達障害に理解のある職場も必ずあります。

自分自身が周りにどう扱われようが、組織として職場に報告しておくべき、という考え方も正しいです。

私が言うのは、『迷っているなら』です。

このサイトにたどり着いたあなたが迷っている段階なら、カミングアウトはお勧めしません。

私の見聞きしたことも交えながら、順番に理由を説明していきたいと思います。

理由1:役所内は噂話が好きな人が多い

ネガティブな噂は広がりやすい

職場の同僚から「発達障害を持っている」と相談を受けたら、普通は他の人に話しませんよね。

けれども、噂好きの人には、その歯止めはありません

むしろ、情報を共有した程度に悪気のない精神状態の人が多いです。

あなたも職場で「●●さんが××なミスをして、その後始末で大変なんだって」とか、「新人の●●クン、使えない人らしいよ」とか。

みなさん、守秘義務ちゃんと守れてますか?ってレベルで聞きたくもない噂話が日々耳に入ってきます。

ネガティブな噂話はなぜか受けがいいので、あなたのカミングアウトも同じように扱われることが予想されます。

 

信頼できる人でも気をつけて

噂を流す人の見分け方は基本的にありません

あなたが、この人なら信じられる、この人なら他の人に話さないだろうという、カミングアウトする相手の想定ができていたとします。

あなたが見込んだ通り、きっとその人は素晴らしい人なんだと思います。

けれども、その人も人間です。

「同僚がADHD」という重めのカミングアウトを一人で抱え込み続けることはできるでしょうか

もしかしたら、さらにさらにと、その人が信頼できる人に相談する可能性は十分にあります。

人の口に戸は立てられぬとはよく言ったもので、このようにして噂というものは広がってしまうものです。

理由2:発達障害への理解が深いとは限らない

地方行政というものを究極まで突き詰めていくと「福祉」と「環境」にたどり着くそうです。

興味深い話ですが、ここでは割愛します。

福祉行政も取り扱う役所ですから、発達障害への理解も深いのではないかと期待してしまうかもしれません。

けれども、現実はそこまで理解は深くありません。

正確に言うと、発達障害のネガティブな部分に対しては十分に理解があるかもしれません

しかし、長所の部分にも目を向けているようには見えません。

 

ADHDの特性を活かすチャンスはあまりまわってこない

別部署ですが、私の職場にも発達障害者の就労支援として雇われているADHD持ちの契約職員がいます。

その職員は普段はデータ入力や資料印刷などをしています。

あるとき、その部署でキャッチフレーズを企画する仕事をしていたのですが、その職員はその話し合いに参加はしていませんでした。

決して、その部署を批判しているわけではありません。

契約職員なので必要以上に負担をかけまいという気遣いもあったのでしょう

仕事ですので普段、苦手な作業をしてもらうのは仕方がないにしても、長所が活かせそうなクリエイティブな業務に少しも携わらせないのはもったいないなと感じたエピソードでした。

長所は活かせないどころか…

もちろん、ADHDに理解が深い人もいます

しかし、全員ではなく、理解が足りない人が多いというのが現状です。

カミングアウト後の業務上の変化は、腫物を触るように、当たり障りのない重要度の低い仕事を任されるだけになる可能性があります

今まで同じ仕事をしていた人たちと区別されるのは想像しただけでも寂しいものです

それでも構わないという価値観の方もおられるかと思いますが、私としてはADHD持ちのみなさんには、苦手なポイントに対処し、長所を活かして仕事してほしいと思っています。

理由3:レッテルを貼られる

「レッテルを貼る」って?

森元首相が五輪組織委員会長をしていた時に、「女性が多いと会議が長くなる」と発言し、問題になったことがありました。

実際に、会議の場でそのような事実があったのかもしれませんが、「女性」⇒「話好き」⇒「会議が長くなる」というのが、わかり易い「レッテル貼り」の例ですね。

なお、その発言を肯定するつもりはありません。

ADHDのカミングアウトとは無関係に、この「レッテル貼り」が職場で一番厄介です。

レッテルを貼りたがる人は、過去の経験則をもとに思考停止でステレオタイプに押し込んで、その人の人格を決めつけてしまいます
(この考え方も、ある意味レッテル貼りなんですけどね笑)

目の前にいる人を、ちゃんと見て評価せずに、思考停止でレッテルを貼るので、そのあとに良い面を目の当たりにしても、なかなか一度貼ったレッテルを剝がそうとしません

なぜなら、思考が停止していますから。

 

レッテルを貼る人は容赦しない

レッテルを貼るタイプの人が、あなたがADHDだと噂で知ると、接してみてもないのに「発達障害」と一括りにしたレッテルを貼ってくるかもしれません。

同じ職員として見てくれなくなるかもしれません。

あってはならないことなのですが、発達障害への偏見はいまだにこのくらい残っています

偏見ならまだよくて、中には「発達障害なんて存在しなくて、そんなのはただの甘えだ」というような考えの方もいます。

程度に差はあれど、どこにでもいる「おっちょこちょいな人」、「ちょっと変わった人」くらいに思われて、目立たない方が楽かもしれません

レッテルを貼られてしまったら

レッテルへの対処法は特にありません

最低限、不快である想いを伝えるくらいでしょうか。

個人的には、それすらも推奨していません。

他人の意識内に変化をもたらすには、ものすごいエネルギーを要します。

そのエネルギーは、あなた今目の前にある仕事に向けるべきです。

それに、くどいようですが、レッテルを貼ってくる人は思考停止しています。

思考が停止しているので、重要人物でもなかったりします。

ほどよく距離を保って(無視はダメですよ)、部署が離れるのを待ちましょう

ハラスメントに発展しそうなら、しかるべき対応を取りましょう

「ラベリング効果」には気をつける

ただし、ラベリング効果には気をつけましょう。

ラベリング効果とは、社会学者ハワード・ベッカーによる「社会逸脱行為は、他者からのラベリング(レッテル貼り)によって生み出される」というの理論です。

いまいちピンとこないと思うので身近な例で言うと、A型は几帳面、B型は楽観的みたいな血液型占いがそうです。

人間の性格がたったの4タイプに分類されるはずがないのに、A型の人は昔から「几帳面」と言われ続けることで、自分が几帳面な気がしてきて、几帳面であろうとする現象です。

私もですが、ADHDは自己肯定感の低い人が多い傾向にあり、他者からの評価を必要以上に受け止めてしまうことがあります。

例えば、あなたが職場で「仕事ができない」というレッテルを貼られたら、受け流すようにしましょう。

くれぐれもラベリング効果で、「仕事ができない」人にならないように気をつけましょう。

どんなレッテルを貼られても、あなたはあなたです。

職場なんていう、吹けば消し飛ぶような狭い社会の評価で、あなたがあなた自身を捻じ曲げてしまうなんて、私が認めません。(何様?)

 

まとめ

まとめ

  • 役所内は噂話が好きな人が多い
    あなたが信頼する人も人間です。人の口に戸は立てられません。
  • 発達障害への理解が深いとは限らない
    ネガティブな部分には理解がありますが、長所は認めてもらえないと覚悟しておいた方がいいです。
  • レッテルを貼られる
    不本意なレッテルを貼られると、修正するのに莫大なエネルギーが必要です。

 

以上、周りの手助けを期待してのADHDカミングアウトはお勧めしません

けれどもこれは、私の浅い経験則による結論です。

カミングアウトがあなたを救うこともあり得ます

私の主張に賛同してもらえれば嬉しいですが、あなたが救われる道を進んでくれればもっと嬉しいです

あなたが後悔しない決断ができることを応援しています。

参考になればと思います。

漠然とした不安は「認知のゆがみ」に由来するものかもしれません

仕事や人間関係のちょっとしたことで、不安になったり、悩んだり、イライラしてしまうのは「認知のゆがみ」によるものかもしれません。

「認知のゆがみ」とは?

同じ状況や出来事に遭遇しても、事実として得られるものは、それぞれの人の認知の仕方によって異なります。
出来事の受け止め方が人によって違うために、それに伴う感情や行動も、時として他人に理解されなかったり、常識外れとされてしまったりすることがあります。
例えば、上司に仕事のミスを指摘された場合、
再発防止策を考えよう」「上司がいてくれてよかった」と前向き捉える人もいれば、
こんなミスしてしまうなんて自分はなんてダメな人間なんだ」と落ち込んだり、
この程度のミスを指摘するなんて、上司は器の小さな人だ」と敵意を持って捉える人もいます。
同じ出来事なのに、捉え方ひとつでこのように気持ちの違いが生まれてしまいます。
認知のゆがみとは、一般的に、同じ出来事に遭遇した際に、歪んだ捉え方をすることで、自分の気持ちが不安になったりイライラしたり、ネガティブなものになることを指します。

「認知のゆがみ」無料診断

認知の仕方には正解がなく、ポジティブなら良いというわけでもありません。
けれども、必要以上にネガティブに受け止めて、その感情を蓄積させてしまっても人生が楽しくありません。
自分自身の認知のクセを知って、コントロールできればベターだと思います。
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